ペンギン好きの店長
店長(講師)プロフィール
宍戸順子
東京都生まれ
美術大学工芸専攻卒業
ペンギンが大好きです
1984年より福島県郡山市在住
2011年11月 手づくり雑貨の店 辺銀工房(ペンギンスタジオ)OPEN
私は、大学で工芸染織を学びました。
1-2年では、「織り」と「染め」の両方を学び、3年からは「織り」を専攻しました。
素材は綿・麻・ウール・絹・羊毛(原毛)を扱い、布を織る・敷物を織る・マフラー・服地・のれんなどのインテリアに使えるものなど、つまり布状の物を織りました。
また、羊毛(原毛)を紡いで手紬の糸でも織りました。
学生時代は作品づくりに明け暮れたような気もしますが、今思うともっと頑張っておけばよかったと思います。
卒業後は自宅ではなかなか思うように作品がつくれませんでした。
大学は、それだけ設備が整っているからできていたのですね。
でも、同級生でも制作を続けている方はたくさんいます。
私は、結婚したり子育てをしたりしている間は全く「織り」はできませんでした。でもいつか再開したいと思っていました。
そして、念願かなって2011年に「辺銀工房」を開くことができ、織りをまたはじめることができました。
学生時代は、糸はすべて未ざらしのものを精錬し、染色して織りました。
現在は、市販の糸を使って織をしています。
学生時代はすべて好きな色に染められましたが、今は限られた色の中での織です。
でも、段染めや変わり糸など学生時代には絶対使えなかった糸を使うと新鮮な感じもします。
また、使ってくださいと毛糸もたくさんいただきます。
せっかくあるものは生かしてカタチあるものにしたいと思います。
今ある在庫の糸がなくなったら、また一から糸を染めて織りたいと思います。
織機を手に入れて自分で織ろうとしても挫折してしまうことも多いようです。
私が4年かけて大学で学んだことを思えば、卓上の織り機であろうとほんのちょっとしたつまづきからそのまま見向きもされない無用の長物になってしまうこともあるのでしょう。
私からするとそれは大変残念なことなので、ぜひ生かしていただきたいと思います。
そして、はじめてはた織り機に触る方には、ぜひ好きになっていただきたいと思います。